夜勤。
あと3回の夜勤をこなせば、前職含め35年ほど続けた夜勤生活から解放される。
夏はエアコンもない時代から大量の汗をかきながら仕事。
若かったから乗り切れたと思えることがたくさんある。
71歳になってもパートで介護職を続けている同僚がいる。
免許がなく、車がなければ買い物もままならない所に住んでいて通勤も基本徒歩。ご主人が運転手になっていたが、数年前に病気になった。
治療中ではあるが、職人だったために国保。年金もままならず、同僚が生活のために長年、働いて生計を立ててきた。
住宅ローンは彼女の退職金で繰り上げてようやく数年前に完済。
退職金はもうないらしい。年金をもらいながらの仕事。
71歳でフルタイムの介護職などとんでもない。
周りは口では「元気だよね」と言い、本人も「家にいても・・・」と言うけど、それはそうだろう。
足がないのだから、こんな田舎では家に引きこもるしかない。
40代の娘さんは独身で自宅通勤。辞めて夫婦共々、娘の扶養になるのは気が引けるのだろう。
親類からは「いつまで働くんだ」と言われるようだが当然のことだ。
彼女とは30年のつきあいだが、旅行に行ったという話しはほとんど聞いたことがない。
働くだけの人生だったのだろう。
本人がどう思っているかはわからないが、自分のために時間や使えるお金もなく、70歳を過ぎても労働一択。
彼女を見ていて、今の時間とお金を自分のために使おうと思うようになった。
彼女はじっとしているタイプではないから、働くのが性に合っているのかもだけど、それにしても働き方は考えた方がいいだろう。
夫は、結局、知人からの紹介も断り、無職延長になった。
無理して働く必要はないと考えたようで、本人が良ければそれでいいと思っている。
これからの時代、貯金一択では破綻すると思っている。
投資は絶対に必要。
昔のように「投資は悪」「投資は損」と偏見を持っていては泣きを見る。
お金に働いてもらう時代がきている。